現在“幼馴染み”進行形 side.佐助











「俺と旦那はいつから知り合ってたかだって?

 そうだな、生まれたとほぼ同時、って言っても過言じゃない、かな。不本意ながら、まぁ、ね。
 今住んでる家に引っ越してきたとき、もちろん旦那の所にもごあいさつにいったんだ。ちなみに、その時俺はまだ母親のお腹の中。旦那の家はもぬけの殻で、後から改めて行ったらなんと、ちょうどその時病院で出産してたんだと。そうそう、それが後の真田の旦那。びっくりだよねー。でもそれがきっかけで家族ぐるみの付き合いが始まったんだ。
 旦那のお母さんには本当、お世話になったんだって。今でも聞くよ。というのも一人目、つまりは俺の姉さんと比べて、俺の時の方が気分の落ち込みが酷かったらしくて。確かに、二人同時に育てるなんて大変だ。加えて俺の父親って、職業柄昼夜問わずな感じだからさ、それもこたえたんだろうね。疲れたウチの母親に代わって、俺の面倒を見てくれたり、連れだって公園まで散歩したり、愚痴を聞いてくれたり。破水したときも、あらあら大変、なんていつも通りぽやぽやした口調で、でも冷静にかかりつけの病院と仕事中だった父親に連絡してくれたとか。きっと俺が旦那のお母さんに頭が上がらないのはここらへんが関係してる。もちろんお互いが生まれてからも付き合いは変わらなくて、むしろ一緒にいるのが当たり前。だから俺と旦那は筋金入りの幼馴染みってわけ。

 ん?あぁ、中学校は違うよ。小学校と、今高校は同じ学校だけど。なんでって、そんな深い意味は無いよ。でも、やんちゃだったな、あの頃の俺。あはは、恥ずかしいからあんま聞かないでよ。とてもじゃないけど、聞かせらんないな。





 で、現在もまだこの腐れ縁は続いてるんだ。多分、俺から壊してやろうなんてしない限り、続いていくんじゃないかな。ずっとずーっと。旦那のことだし」















(2006/02/27)
え、なにを話してたかって?俺たちって仲良しだよな〜って話。